唐 · 日々の暮らし

一編写せば覚える:唐代の蒙書と敦煌の学郎

敦煌の『秦婦吟』の巻末に「天復伍年乙丑歳十二月十五日敦煌郡金光明寺学仕張亀写」とある。名と日付と寺名。唐代の子どもは何を読んだか。『千字文』で字を覚え、『蒙求』で典故を諳んじ、『太公家教』で人となることを学んだ。学費も書価も時間割も、何もない。

唐 · 日々の暮らし

一剤の薬はどう調えられたか:診候から薬蔵まで

『備急千金要方』巻一は処方の目録ではなく、配薬の手順書です。まず診候、薬は炙り・炮り・洗ってから秤に載せ、生のままは量らない。二十両に水一斗、四升まで煮て三服に分け、忌口は長く続きます。薬代も診察料も、方書に値段は一つもありません。

唐 · 日々の暮らし

長安人はどう住んだか:百八の坊、僦屋と旅館

「長安居、大不易」は家賃が高い証拠とされてきたが、『幽閑鼓吹』が言うのは米価、『唐摭言』が言うのは百物の値である。話自体も晩唐の作り話かもしれない。長安の家賃は一条も残っておらず、書けるのは坊・宅・僦屋・旅館と、布政坊の地下から出た十字街・曲巷・院落である。

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