日々の暮らし · 商から清まで
身近な問いから、歴史の世界へ。
宋の影戯は初め素紙を雕簇し、のち彩色の羊皮に改めた。壊れにくいからである。役どころは忠奸で造型され、「公忠者は正貌を雕り、奸邪者は醜形を刻る」。杖頭・懸糸・薬発・水の四類が同台し、講史と話本を共有した。
北宋末期の開封の朝食は、家の竈で作るものではなかった。五更に寺院の行者が夜明けを告げ、餅店では百基の炉が一斉に火を入れる。州橋や御街の瓠羹や包子は碗単位・個単位の値段で、しかも街の「一陌」は七十五文しか数えない。